時計の針 2015 8 2

 多くの日本人は、いや政治家も、
時計の針が、70年前で止まっているようですが、
現在の国際情勢からすると、
アメリカが、日本の戦争に巻き込まれる可能性が高いのです。
 日本人が気にしている尖閣諸島は、
アメリカ人から見れば、「単なる岩」に見えます。
 だから、アメリカ人は、「そんな岩を守るために、
我々は、戦争に巻き込まれるのか」と思ってしまいます。
 次に、朝鮮半島については、
かつて、左派の学者や文化人が「地上の楽園」と喧伝した北朝鮮は、
3回目の核実験を成功させて、
事実上の核兵器保有国になっています。
 その上、北朝鮮は、
アメリカ、ロシアに次ぐ化学兵器大国になっています。
 一方、中国は、アメリカとロシアが核兵器を削減しているのに、
逆に、核兵器を増やしているという有様です。
 中国の軍事予算は、2001年と比較すると、
5倍近くに膨れ上がっています。
この間、日本の軍事予算は微増という程度です。
 こうした軍事予算だけ考えれば、
日本は、中国に吸収される可能性があります。
 昔は、「世界の火薬庫」と言うと、
中東を連想しましたが、
今や、東アジアが「世界の火薬庫」になっています。
 このような厳しい情勢なのに、
国民も政治家も、「見たいものは見て、
見たくないものは見ない」という少女漫画の世界に逃避しています。
(参考文献)
書名 東アジアの軍事情勢はこれからどうなるのか
著者 能勢 伸之  PHP新書

幻の東京オリンピック 2014 7 26

 2017年8月11日、北朝鮮から発射された、
20キロトンの核ミサイルが、
赤坂にある全日空ホテルの上空600mで爆発した。
 国民保護警報が鳴り始めてから、わずか1分後だった。
車で移動中の首相も防衛大臣も即死だった。
連絡が取れたのは、環境大臣だけだった。
 東京都民の余命は、オリンピック招致に成功してから、たったの4年だった。
あの感動から4年後、未来は、突然、途絶えてしまった。
 最高高度300kmから放物線を描いて落下する核弾頭を含む再突入体は、
速度をぐんぐんと増し、音速の8倍となって大気圏に突入してきた。
 市谷にいた部隊は、天空から高速で落下してくる10個の再突入体へ向けて、
16発の迎撃ミサイルを、次々に発射した。
 しかし、もととも個々の命中率が10%以下と低い上に、
敵の弾道ミサイルが近距離から発射されているために、
迎撃の時間が極端に限られていること、
さらに多数のおとりの再突入体のために、
自衛隊の迎撃は失敗に終わった。
(参考文献 「東京に弾道ミサイル」  高田 純)

 「こんな形で、遷都が実現してしまうとは、悲しい」
大阪都知事の橋爪悟は、嘆く。
「僕の夢は、東京都と競うことだったのに」
 ニュースでは、東京23区があった地域は、
強い放射線のため、50年間立ち入り禁止となったと伝えている。

 さて、こんな未来が待ち受けているとしたら、
あなたは、どうしますか。
 東京オリンピックは、2020年開催です。
しかし、それまでには、確実に、
北朝鮮は、核弾頭ミサイルを完成させるでしょう。
 アメリカに助けてもらいますか。
しかし、アメリカまで届く核弾頭ミサイルを北朝鮮が完成させると、
つまり、大陸間弾頭ミサイルが完成してしまうと、
アメリカは、参戦を躊躇するでしょう。
 世界において、核拡散が進めば進むほど、
アメリカは、一国平和主義になっていくでしょう。
 今のところ、北朝鮮は、平静心を保っていますが、
いつまで、その平静心が続くか、誰も予想できないでしょう。
理性が狂気に変わる時。






































































スマートフォンのトップページへ